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製造業への支援策について

安倍首相が退任され、菅新内閣が発足しました。

まだ、何も具体的な政策が示されたわけでもなく、なんとなくもやっとした船出ではありますが、とにかく経済対策案を早急に出して頂きたいというのが私の本音です!

コロナに関しては、何となくではありますが、「しっかりと感染予防さえしていればうつらないかな。」という空気が蔓延しつつあり、国民全体が(ウィズ・コロナ)の中での生き方を懸命に模索しているように感じています。

当社も10月に入ってから、ようやく仕事が動き出しそうな営業報告が出始め、気持ち的には少し安堵しているところではありますが、今期のマイナス分をどこまで取り戻せるかは全く不透明ですので、社内には決して気を緩めないよう檄を飛ばしたところであります。

先日には、近畿経済産業局からアンケート電話が入り、金型業界における景気の現状と今後の政府に期待することを聞かれましたが、製造業支援は、持続化給付金と雇用調整助成金ぐらいでしかなく、しかもわれわれ下請けの小規模事業者は、修正や改造の仕事が少量でも毎日必ずあって、各部署を少人数で回しているために休業することすら叶わず、赤字の連続である事を強く訴え、「年末~来年春ごろまでこの状態が続けば、中小規模の製造業の半数以上は倒産・廃業しますよ!」と強く訴えさせて頂きました。

われわれにはGOTOキャンペーンのような国からの救済策は一切なく、経済産業省の役人の方々や政治家には、いったいどのように製造業の現実が見えているのだろうか?と腹立たしい毎日です。

{統計上では日本経済の90%を中小企業が支えている。}とは言いながら、効果を実感できる救済策が何一つないのが現実ですので、政治家や官僚の方々には、もっと自分の足で現実を見て回って頂きたいと思います。(200万の持続化給付金なんて1か月分の赤字補填にもなりません。)

毎年、私の手元には約20通程度の経済情勢に関するアンケートが各省庁から届き、電話も年5~6回掛かって参りますが、この20年間でも、何かが変わった実感はほとんどなく、毎回、「何のためにこのアンケートは存在するのか!」と内心怒りながら答えているのが実際のところです。(最近は時間のムダにさえ思います。)

この国のお役人の方々は、「アンケートで楽に世情を把握しようとしているだけなので、絶対に変わらないよな。」と諦めている経営者さんが圧倒的ではないでしょうか。

現在のアメリカ大統領選のディベートを見ていても感じますが、民主主義の成れの果てには、結局こんなにも自己中心的で能力のない人が国を左右するようになるのか?と思うと、民主主義そのものにも疑問を感じてしまいます。

またこのコロナ禍では、年長者の重症化が明らかに際立っている中で、74歳vs77歳の高齢者が国のトップを争っている姿に、私は違和感しか感じません。

そういう意味では日本も例外ではなく、菅総理が73歳で麻生副総理に至っては80歳ですよ。

自分の親世代を想像してみて下さい。

私の母は現在79歳ですが、月に数回会っておりましても、やはり歳のせいで物覚えも非常に悪くなり、生活面や健康面にも危険すら感じるようになってきたのが正直なところですので、もし自分の両親が首相になります!と言っても全力で阻止するでしょうね。(皆さんもそうでしょう。)

やはり、政治家や官僚トップには、若くてフットワークの軽い方が就任すべきだと心底思います。

近年の貧富の差の急拡大やSNS上での個人への誹謗中傷の自由、現代の子供の憧れの職業上位にyoutuberが入っている事などに、日本の行く末に大きな不安を感じてしまいます。

近畿経済産業局の方には下記を強く申し上げました。

中小製造業を本当に支援する気持ちがあるのであれば、

1.設備投資(現在の減価償却+機械リース)を国が全て買い取り負担する。→そうすれば、規模に応じた公平な支援策となり、日本の製造業の安定と発展+技術者確保(雇用維持)にも繋がる。(さもなくば優秀な技術者は皆無になり、日本が誇れる優秀な製品がますます減っていきます。)

2.大企業の名ばかりのグローバル調達に対して強い規制を設ける。(人件費が安い国との無茶な価格比較に対する国家規制(罰則等)を設ける。)

この2つを即実行頂ける政治家や官僚の方はいないものですかね。

このまま製造業に対する救済策が無ければ、日本の物作りを支える中小企業は、あと5年も放置すれば間違いなく半減すると思います。(リーマンショック後のこの12年間でも、金型メーカー数は5割近く減っているのです。)

あ~。書いていてもイライラするだけですが、愚痴っていても何も前進しませんので、諦めて営業活動に没頭します。

しかし、国が国民を守ってくれないのであれば、税金はいったい何の為に存在するのでしょうか?

まさか、ご高齢の政治家や役人の贅沢のためにあるとは考えたくない今日この頃です。
(あきませんね。。。歳とともに皮肉っぽくなってきている自分が嫌になる時もあります・・・。)

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