ご挨拶

グローバル市場を見据えた、日本の金型づくり
-金型の総合プロデューサーとして-

リーマンショック以降の約10年間は、日本の金型メーカーにとってまさしく受難の時代でした。
あらゆる製造業においてコストダウンが至上命題になり、製品メーカーを筆頭に、多くの成形品メーカーが海外へと製造拠点を移しました。金型の現地調達も進められ、それらの結果、日本の金型メーカーは現在、リーマショック以前の6割ほどの数にまで減少しました。日本を牽引してきたモノづくりのノウハウや技術が、この10年ほどの間に急速に失われたのです。
しかし現在、日本製金型への回帰が始まっています。製造時の精密さは当然のこととして、「長期間にわたる量産でも金型の傷みが圧倒的に少ない」という、本質的な意味での金型の評価では、やはり日本製に一日の長があることが再認識されたからです。もちろん、コストや納期に対する要求がかつての時代に戻ることはありません。従来以上に「いいものを、安く、早く」というのが、現在の金型を取り巻く状況です。

そこで私たちmatsunoは、「金型の総合プロデューサー」としての取り組みに注力しています。
まず、お客様の品質、コスト、納期へのご要望に応じて、国内・国外での製造を適切に組み合わせてベストな金型をご提供します。海外からの部品調達や海外での金型製造にあたっては、当社独自の品質管理を実施し、量産サイクルを止めることのない高品質の金型づくりを行います。
また、人材育成にも積極的に取り組んでいきます。「金型の総合プロデューサー」には、数百の部品からなる金型の全体像を理解し、それが実際に使用される成形シーンまでを把握することが求められます。そういった知識や経験、技術をもった人材が、この10年間に失われました。幸いにも受難の時代を耐え抜いた当社は、“残された者の使命”として受け継いだ経験を次世代に継承し、製品メーカーや成形メーカーのパートナーとなり得る、金型とそれを用いたモノづくりに精通した人材を育てていきます。

金型づくりは機械化が進みました。しかし、機械任せでは納得のいく金型づくりができないことも、この10年で明らかになりました。誰もが垂直や水平をきっちりと出す。職人は磨きながらも寸法を意識する。そういった、ものづくりの基本中の基本ともいえるプロセスが、実は最後に大きな差となって現れるのです。そして、それこそが日本人の強みでもありました。私たちmatsunoは、世界市場を活動のフィールドとしながら、「日本人らしさ」を大切に受け継ぎ、現代社会にマッチした金型製造に邁進していきます。


社是
「心」 心を一つに 心の成長を


企業使命
心に響く金型で、心通う社会を

行動指針
① お客様に”誠心誠意”を込めて
私たちは、お客様への感謝と誠意のある対応に心を一にします。

② “心眼成就”のチャレンジ精神
私たちは、高い志の許に社業を発展させ、社会への貢献と社員の幸福に心を一にします。

③ “一片氷心”に品質向上
私たちは、自社の製品に誇りと責任を持ち、更なる技術の習得に心を一にします。

④ “以心伝心”のチームワーク
私たちは、常に最高の金型作りを目指し、チームワークで秀でた職場作りに心を一にします。

⑤ “異体同心”の人材育成
私たちは、豊かな人間性や情緒を大切にし、次代につながる人材育成に心を一にします。

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