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日本はどの分野で世界と勝負すべきなのか?

3月に入ってコロナ感染者数が全世界で1億2千万人を超えてしまいました。

アメリカでは既に3千万人をオーバーし、次いでブラジル、インドが1.2千万人オーバーという突出した状況にあり、未だ全世界が出口の見えないトンネルの真っただ中にいるという様相です。

日本でも、2度目の緊急事態宣言を発出したにも関わらず、解除の度に感染拡大が続いており、まさに「終わりなき戦い」に突入したようなイメージです。

果たして、ワクチン接種によって感染拡大が本当に防げるのか否かが、今後の大きな焦点となって参りました。

「とにかく何とか治まって下さい。神様どうかお願いします。」と願うしかない毎日です。

しかし、政治家の方々には、今後は国家予算の割り振りをもっと真剣に考えてもらわねばなりません。

米国に従って、言われるがままに軍事力強化に大きな予算を割くのではなく、もっと細菌兵器研究の分野にも予算を振り分けて、しっかりと対策しておくべきでした。

数年前から、エボラ出血熱や、MARS、SARS、もっと身近なものでは、鳥インフルエンザや豚コレラの蔓延など、われわれの生活を脅かすような脅威が毎年目の前に迫っていながら、そういった分野に全く研究費を回してこなかった結果、細菌研究分野で世界から遅れをとり、海外に頼るしかない現状に強い不満を持ちました。

毎回ブログには書いておりますが、「政治家や議員の皆さん、もっと真剣に仕事をしてくれよ!」と腹立たしくて仕方ありません。

もはや、政治家の利権や短期的な視点のみで国家予算を振り分けている現状に対して、われわれ国民側も真剣にNOの声を上げるべきだと感じています。

現職大臣の方々の発言を聞いておりましても、メディアが、「世界がデジタル化に向かっている。」と言い出したら、それに沿ってのみ発言しているだけで、「日本国としての独自戦略や成長戦略」が全く語られない姿に、いらだちと失望感を感じます。

確かに、脱炭素社会の実現は必要でしょう。
しかし、あれだけ大惨事になった原発に関しても、未だ稼働を続けているのが現在の日本で、その是非すら問わない国なのです。
ドイツなどは、東日本大震災の惨状を見て即座に廃止へと向かい、いまや原発を完全停止しているのですよ。

皆さんは、日本がデジタル化分野で本当に世界で勝てると信じておられますか?
政治家の皆さんには、どうやってGAFAやファーウェイなどと戦うつもりなのか、真剣に質問したい気分です。
(間違いなく誰も答えられないでしょうね。)

皆さんは、戦後の日本が目覚ましく経済復興した要因は、どの分野で勝っていたからだと思われますか?

私は間違いなく、車や家電製品といった製造業に一日の長があったと感じており、【安心・安全・高性能・長寿命】の製品を生み出す力が日本人には備わっていて、その恩恵で日本は短期間での経済復興を成し遂げたのだと考えております。優れた製品を創造して、細やかに、丁寧に作る能力が世界でも秀でていたのだと感じています。物作りへの執念、想像力、忍耐力、勤勉さが全世界でも突出した国民性だと思います。

更に言えば、現代の日本食が世界でも大ブームになりつつあるように、農業や水産業における探求心や繊細さ、それら素材を見事に生かす料理人の創造性や繊細さが、正に、【日本人が世界に誇れる国民性】なのではないのでしょうか。

スポーツの世界を例に挙げても、日本人がバスケットボールやアメフト、陸上というような体格を必要とするスポーツ分野では全く歯が立つわけがありませんよね。

コロナによって国力の疲弊が始まっているこの状況下においては、政治家の皆様にしっかりとリーダーシップを発揮して頂き、国民が勝てる分野をしっかりと分析した上で、【国としての目指すべき指針と明確な方向性】を語って頂きたいものです。

近年、若者の製造業離れは加速の一途にあり、このままでは日本人が誇れる分野が全く無くなってしまうのではないかと本当に危惧しています。

日本人が世界に誇れるこの優れた繊細で想像力豊かな国民性を、若い世代にもしっかりと認識してもらい、もう一度、【安心・安全・高性能・長寿命】といった製品作りや食材作りができる昔の日本の姿に戻るべきだと心底感じています。

そして、全世界の富裕層に対して、堂々と【Made in Japan製品】【Made in Japan食材】を高く販売する国を目指せば良いのです!(いかがでしょうか?)

今期の業績においては、コロナの影響もあって、弊社も思わしくない結果で終わりそうですが、幸いにも資金的な余力はまだ十分に持ち合わせておりますので、来期以降の経営戦略を長期的な目線で策定できた事に関しては、金融機関の皆様に大いに感謝しております。

私の大好きな稲盛和夫さんが、人生や仕事の結果は、【考え方×能力×熱意】という一つの方程式で表すことができると仰っていましたが、我々が生き残る道は、一にも二にも【品質力】だと考えており、その品質力においても、この【考え方×能力×熱意】という方程式がピタリと当てはまります。

私は、特にこの【熱意】の部分が最も重要であると社内でも常々話しており、全社員の【熱意】が0であれば品質評価は0点、逆に、全社員の【熱意】が100であれば最低でも80点以上の評価を頂く事ができ、目標とする【突き抜けた存在】になれるんだ、と熱く語っております。

この【熱意】の中には、【プロ意識】や【意地】、【責任感】と言った要素も含まれており、この【熱意】だけは、常に×100となれるよう、私も決して諦める事なく【熱意】を持って社員教育を重ねて行く所存です。

2021年度も引き続き、松野金型製作所を何卒宜しくお願い申し上げます。

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