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【国造りに最も大切な事は?】

ようやく世界全体がwithコロナの方向に歩み始めようとしています。

コロナからいくら命を守ろうと店舗を封鎖しても、一方で経済が疲弊してしまうと、それによる落命を止める事が叶いませんので、これはこれで仕方のない方向性なのだと感じております。

ただ、インバウンドを頼りにしてこられたホテル業界や、いわゆる「三密」に相当するスポーツジムや居酒屋さんなどにとっては、まさに青天の霹靂で、本当にお気の毒で仕方ありません。私達にできる事は、出前やネットジムに僅かづつでも協力をして、何とか資金繰りの足しにして頂く事でしかないと思いますので、皆様も出来る限りのご協力をお願い致します。

では、今回のブログに移りますが、今回は、【国造りに最も大切な事は?】というタイトルで書かせて頂こうと思います。

一番に何が言いたいのかと言えば、【絶対に短期的な視点だけで国造りをしてはならない!】という事。

大企業の会社経営でもそうですが、社長がころころと入れ替わるシステム下で何が起こり始めるのかと言えば、どうしても【短期間で収益を上げる事】に注力してしまい、長期的視点に立っての経営を行わなくなってしまいます。

これは、日本の家電メーカーに代表されるように、三洋、シャープを筆頭に、パナソニック、三菱、日立、東芝など、ほぼ全ての大手家電メーカーが、この10年間で売上、利益を大幅に落として、結果として大規模なリストラや会社自体の消滅といった悲惨な運命に陥ったのがその答えかと思います。

では一体何が悪かったのか?

それは、社長を筆頭にあまりに短期的利益思考に走り過ぎて、物作りの大半を中国などの労働賃金の安い国に任せた結果、最初の数年は仕入れ費が半分になったと喜んでいたのも束の間、徐々に製品の根幹技術を盗まれ→廉価版の家電製品を大量に出される運命となり、いまや完全に勝てるものすらなくなってしまったという現状なのです。

また、悪い方の副産物として、海外の寸法精度管理そのものの曖昧さが製品の寿命となって現れ始め、過去には製品寿命が10年程度であったものが、最近では5年持てばいい方となり、メイド・イン・ジャパンの良さそのものが完全に失われた事が本当に残念で仕方ありません。

これは、大きく見れば現在の日本の姿【国造りの結果】そのものであり、議院内閣制によって首相がころころと入れ替わるが故に、短期的な利益思考に走ってしまい、【観光立国】という安易なスローガンを掲げる→海外からの観光客を呼ぶことばかりを考えてしまう→娯楽施設や大規模イベントを計画してアピールする→そこに大量の資金を投じるという事が、日本全体で常態化してしまっているのです。

確かに、短期間で利益を上げるには非常に簡単で有益な方法ですが、一方で、「地震などの天災の多い日本が、こんなにインバウンド効果に浮かれていていいのだろうか?」と、私は常々懸念を抱いておりました。(何かあれば、一瞬で観光客は来ませんから・・・)

また、食料やエネルギー問題に目を向ければ、これもトップの短期的成果思考が先走った結果、日本からの輸出品を買ってもらう代わりに、食料やエネルギーの大半を海外から仕入れる条約を交わしてしまい、この十数年で国内の一次産業従事者を大量に失くしてしまっているのです。

コロナに襲われたいまの日本はどうなっていますか?

インバンド効果を見込んでいた人々はこの僅か数か月で職を失い、すぐにマスクも作れない、人工呼吸器も作れないといった顛末なのです。

これから数年後には食糧危機に陥るのも明白で、おそらく様々な食料品やエネルギーの価格が高騰し始めると思います。

真に、【国造りに大切な事】とは、【長期的視点での利益・安定の追求】であり、【観光立国】を目指す事が一番では絶対にダメなのです。

少しきつい表現をさせて頂きますが、(観光収入)という、いとも簡単に稼げる方法を一旦覚えてしまうと、再度苦労して稼ぐのが嫌になり、原点に立ち戻って美味しいお米を作ってやろうとか、世界を驚かせるような製品を作ってやろうという気概すら薄れ、どんどんダメな日本国になってしまうと思います。(今まさにそのような状態に陥っているのかも知れません。)

なので、このコロナ危機をプラスに変えて、長期的な国造りを行うには、トップをころころ変えるような選挙制度ではなく、知事と同じように、国民投票によって総理大臣を選出して、【腰を据えた国造り】をしてもらうべきだと考えます。(これが私の言う現代政治にNOを突きつけるという意味で、でなければ中国やロシアのような長期政権国家に勝てるはずがありません。)

そして、安易に稼ぐのではなく、日本人のDNAである、(真面目、誠実、手抜きをしない国民性)などの良い部分を活かすべく、製造業や食品生産、医薬品開発分野に大きく国家予算をつけて、優秀な人造り→産業造りを行うべきだと考えます。(製造業は、設備資金にも先行投資が必要ですから、国が負担でもしない限り、企業数は減少の一途です。)

そうすれば、決してドイツにも負けず、全世界に対して良い物を正々堂々と高く売る国になれると思います。

全世界の富裕層に認められる製品作り、食品作りなどを極める事で、日本という国をもう一度作り直して欲しいと思います。

コロナ蔓延が落ち着けば、維新の会の吉村さんなどの若い人材にトップに立って頂いて、新しい日本を作り直して欲しいと切に願っています。

【人間はドン底に落ちた時にしか変わる事ができない生き物】です。

坂本龍馬じゃないですが、【新しい日本の夜明けぜよ~!】と叫びたいものです。

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